千歳法律事務所代表の千歳です。
さて、昨日写真を整理しておりましたら、「夜ノ森駅」の写真が出てきました。
夜ノ森駅は、福島県双葉郡富岡町にある常磐線の駅の一つで、毎年4月になると駅周辺の桜並木が満開になり、県内県外から多数の観光客が見学に来る一大観光名所でした。
この写真は、平成22年4月17日に夜ノ森駅周辺の桜並木を撮影したものです。
なぜこの時期に夜ノ森駅を訪れたのかというと、私がこれまで何度か泊まっていた温泉旅館が隣町の大熊町にあり、その日もその旅館に泊まる予定だったのですが、当日季節外れの雪が降ったため車を出せなくなり、電車で行くことになったからです。
夜ノ森駅はその目的地の途中にありました。ぶらり途中下車ということですね。
この夜ノ森駅ですが、平成23年3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原発での事故により、「帰還困難区域」(以前は警戒区域)に指定され、立ち入りができない状態になっております。
福島第一原発が20キロ圏内にあり、放射性物資の影響が未だに残っているからです。
私が訪れた当時は、当然のことながら人の生活の気配で充ちておりました。「ヨークマート」という名前のスーパーマーケットでは多くの買い物客や働く人々がいましたし、花見客も多数車で押し寄せていました。
それが今は、立ち入ることもままならない状況。
なかなか受け入れがたい現実です。